楽天・日本版SCHDは、現在、楽天証券の買い付けランキング10位に入っており、注目の投資信託と言えるでしょう。
一方で、同じく高配当株に投資する「SBI日本高配当」も人気が高く、どちらを選ぶべきか迷っている人も多いのではないでしょうか。
そこで、本記事では楽天・日本版SCHDがどんな投資信託なのか、SBI日本高配当との徹底比較を行い、皆さんが投資判断をする上で役立つ情報を提供します。
本記事では、
「楽天・高配当株式・日本ファンド(四半期決算型)」:楽天・日本版SCHD
「SBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)」:SBI日本高配当
「楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)」:楽天SCHD
と記載しています。
楽天・日本版SCHDとは?
「楽天・日本版SCHD」として注目されている「楽天・高配当株式・日本ファンド(四半期決算型)」は、ダウ・ジョーンズ日本配当100インデックス(S&P)への連動を目指す投資信託です。
これは、大好評の楽天SCHDと呼ばれる「楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)」の日本版ともいえる存在です。
楽天SCHDは、「ダウ・ジョーンズ米国高配当100インデックス」に連動しており、楽天証券から販売されているため、そのような名称が広まりました。
同じように、楽天・日本版SCHDは、「ダウ・ジョーンズ日本配当100インデックス」に連動しており、楽天証券から販売されていることから、この名称で呼ぶ人が増えています。
パフォーマンス
指数が設定された2012年6月から東証株価指数(TOPIX)とのパフォーマンスを比較すると、ダウ・ジョーンズ日本配当100インデックス(S&P)は相対的に堅調な推移となっています。


TOPIXを上回り始めたのは、2022年6月頃からですね。
配当利回り
TOPIXや日経平均と比較して、ダウ・ジョーンズ日本配当100インデックス(S&P)は相対的に高い配当利回りとなっています。





高配当の銘柄を厳選しているため、TOPIXや日経平均の配当利回りを上回るのは当然ですね。
業種別構成比率
業種は偏りなく分散されています。


楽天・日本版 SCHD と SBI日本高配当の比較
基本情報
2024年12月30日時点では、楽天・日本版SCHDよりもSBI日本高配当の方が配当利回りが高くなっています。
楽天・日本版 SCHD | SBI日本高配当 | |
設定日 | 2025年2月7日 | 2023年12月12日 |
分配月 | 3月・6月・9月・12月 | 1月・4月・7月・10月 |
信託報酬 | 0.297% | 0.099% |
分配金利回り | 3.7%(2024/12/30時点) | 4.00%(2024/12/30時点) |
NISA対象 | 成長投資枠 | 成長投資枠 |
0.297%と高めなのが気になります。
楽天・日本版 SCHD の信託報酬が楽天・日本版SCHD、SBI日本高配当、楽天SCHDの3つに投資すれば、
- 楽天・日本版SCHD → 3月・6月・9月・12月
- SBI日本高配当 → 1月・4月・7月・10月
- 楽天SCHD → 2月・5月・8月・11月
このように分配金の受け取り月が分かれるため、毎月分配金をもらうことができます。
銘柄選定基準
- 楽天・日本版 SCHD
-
日本の金融商品取引所等に上場している株式を主要投資対象とし、相対的に高配当の銘柄を厳選。
ダウ・ジョーンズ日本配当100インデックスを参照し銘柄選定し、流動性等を勘案して銘柄毎の組入比率を決定。- 10年以上連続配当の銘柄をスクリーニング
- 4つのファンダメンタルズベースの特性でランク付けし、銘柄を厳選
キャッシュフロー対 総債務比率
ROE(株主資本利益率)
配当利回り
過去5年間の配当成長率
- SBI日本高配当
-
株式への投資にあたっては、配当利回りに着目し、高水準のインカムゲインと中長期的な値上がり益の獲得によるトータル・リターンの追求をめざす。
ポートフォリオの平均配当利回りが市場平均を上回るように銘柄の選定、投資比率の決定を行なうことを基本とする。
銘柄の選定にあたっては、予想配当利回りが市場平均と比較して高い銘柄を中心に、配当の状況、企業のファンダメンタルズ要因、株価のバリュエーション等に関する評価・分析などを勘案し、投資銘柄を選別します。
SBI日本高配当は、配当利回りの高さに加えて、値上がり益を狙う設計となっており、成長株も含まれているため、値動きの幅が大きくなる可能性があります。
これは景気の変動や企業の成長に依存するため、楽天・日本版SCHDよりもリスクが高くなることが考えられます。
一方で、楽天・日本版SCHDは、10年以上連続で配当を出している銘柄を中心に投資するため、比較的安定した収益が見込まれ、リスクを抑えた投資ができます。
そのため、値上がり益を狙いたいか、安定した配当を重視するかによって、選択肢が異なります。
銘柄選定基準での私の好みは、SBI日本高配当よりも楽天・日本版SCHDです。
SBI日本高配当は値上がり益も狙える設計ですが、私は安定して配当を出し続ける銘柄に投資したいと考えています。
その点、楽天・日本版SCHDは10年以上連続で配当を出している銘柄を選定しているため、私の投資方針に合っています。
上位構成銘柄
上位10銘柄の構成比率は、楽天・日本版 SCHD :38.8%、SBI日本高配当:32.75%となっています。
楽天・日本版 SCHD | SBI日本高配当 | |
1 | トヨタ自動車 | ソフトバンク |
2 | SOMPOホールディングス | 長谷工コーポレーション |
3 | 第一生命保険 | SBIホールディングス |
4 | ブリヂストン | 日本たばこ産業 |
5 | 日本電信電話 | 商船三井 |
6 | 本田技研工業 | フジクラ |
7 | 日本たばこ産業 | いすゞ自動車 |
8 | MS&ADホールディングス | TOYO TIRE |
9 | 伊藤忠商事 | 丸井グループ |
10 | 東京海上ホールディングス | 西松建設 |
楽天・日本版SCHD、SBI日本高配当ともに、長期保有を考えると、景気敏感株の割合が多い点が気になります。
景気の変動に大きく影響されやすい銘柄が多いため、景気後退局面では短期的な価格変動が大きくなる可能性があります。
そのため、安定した配当を求める投資家にとっては、リスクを管理するための工夫が必要かもしれません。
楽天・日本版SCHD への投資が適している人
楽天・日本版SCHD への投資が適しているのは、以下のような人でしょう。
- 高配当株投資の初心者で銘柄選定に不安がある人
- 自分のポートフォーリオの中に手軽に日本株を加えたい人
- 少額から分散投資を意識して、日本株に投資したい人
SBI日本高配当も上記のような人が適していると言えるでしょう。
もし楽天・日本版SCHDを購入する場合、上位構成銘柄に景気敏感株が多いため、構成銘柄の中からディフェンシブ株を個別で購入するという選択肢も賢い方法です。
こうすることで、景気の影響を受けにくい安定的な収益を確保しつつ、ポートフォリオ全体のリスクを管理することができます。
私の日本の高配当株の投資方針
私は日本の高配当株を個別銘柄で購入しています。
銘柄選びが楽しみであり、自分の投資スタイルに合った株を選んでいくことに魅力を感じています。
そのため、楽天・SCHDには投資せず、今後も個別株を中心に高配当株を積極的に購入していこうと考えています。


まとめ
楽天・日本版SCHDは、楽天証券の買い付けランキングで上位に位置し、注目の高配当投資信託です。
SBI日本高配当と比較すると、信託報酬が高めです。
投資初心者や少額から分散投資をしたい人には、楽天・日本版SCHDが適しており、景気の影響を抑えたい場合には楽天・日本版SCHDに加えてディフェンシブ株を個別に購入する方法も考えられます。
私自身は日本の高配当株を個別で選んで投資するスタイルを選んでおり、今後も個別銘柄に注力していくつもりです。

